「採用動画を作ったのに、応募がほとんど来ない」
そんな声を、採用担当者や経営者からよく耳にします。時間とお金をかけて動画を制作したにもかかわらず、求人票の反応と変わらない。何が違うのか、どこで判断を誤ったのか、原因が見えないまま月日だけが過ぎていく。
採用難の時代、とくに建設業をはじめとする現場仕事では、仕事の量はあるのに人手が追いつかない状況が続いています。だからこそ「動画を作れば解決するはず」と期待する気持ちは当然です。ただ、作る動画の中身と作り方によって、結果は大きく変わります。
この記事では、「作ったのに効かない」採用動画に共通する3つの問題点と、本当に機能する採用動画の条件を解説します。
理由1:どこかで見たような“ありきたりな動画”になっている
採用動画の制作会社に依頼すると、「テンプレ感のある仕上がり」になるケースがあります。よくある流れです。明るいBGM、スーツ姿の社員がカメラに向かって笑顔でコメント、整然としたオフィスのカット、最後に会社のロゴとコピーライト。
悪い動画ではありません。しかし、求職者はこれを一日に何十本と目にしています。目を止める理由がない。
近年はAIを活用した動画制作も急速に普及しました。コストを下げ、短期間で大量に仕上げることができる。その結果、「なんとなくAIっぽい」「どこかで見た画面」という動画が採用市場にあふれています。
求職者——とくに若い世代——は敏感です。情報の真偽を瞬時に判断する目を持っています。「この会社、本当にこんな雰囲気なんだろうか」という疑問が頭をよぎった瞬間、動画は飛ばされます。
映像に求められているのは、見栄えのよい加工ではなく、「本物かどうか」という一点です。
理由2:入社後のリアルを見せられていない
採用活動においてもうひとつ大きな課題が、早期離職です。「聞いていた仕事と違う」「こんな環境だとは思わなかった」という理由で、入社直後に退職してしまう。採用コストが無駄になるだけでなく、現場のモチベーションにも影響します。
動画が応募を増やすだけでなく、ミスマッチを減らす機能を持てるとしたら——それが本来の採用動画の価値です。
効果的な採用動画は、求職者に「疑似体験」をさせます。実際の現場、そこで働く人の表情、1日の仕事の流れ、職場の空気感。こうした情報を動画で事前に届けることで、「自分にも合いそうだ」あるいは「自分には向かないかもしれない」という判断を、入社前に求職者自身がくだすことができます。
ミスマッチを減らすことは、応募者の絞り込みではありません。お互いにとっての時間と費用のロスを防ぐことです。「ちゃんと知ったうえで入社してきた人」は、定着率が高い傾向があります。
当社が採用動画で意識しているのは、まさにこの点です。美しく整えた映像よりも、実際の現場に近いリアルな映像のほうが、長い目で見た採用効果は高くなる。ある私立学校の生徒募集動画を制作した際、翌年の申込数が増えたという結果が出ました。学校という場所は、在校生の雰囲気や日常がそのまま選ばれる理由になる。企業の採用も、同じ構造です。
理由3:「作って終わり」になっている
採用動画を1本制作して、自社サイトや求人媒体に掲載する。それ自体は正しい一歩です。ただ、多くの場合そこで止まってしまいます。
動画は「置いておくだけ」では劣化していきます。求職者の検索行動は変わりますし、SNSのアルゴリズムも変化します。採用市場のトレンドも動き続けます。1年前の動画が今も同じ効果を発揮しているとは限りません。
近年、採用においてもショート動画の重要性が増しています。TikTokやInstagramのショート動画で会社の雰囲気を発信し続けることで、「この会社を知っている」という接触頻度を積み上げる。動画を作ることと、発信し続けることは、別のスキルです。
当社では、採用動画の制作にとどまらず、SNSショート動画の継続制作・運用まで一緒に取り組むことができます。週複数本の継続的な発信を支援した実績もあります。「動画を作る」ことと「採用が変わる」ことの間には、継続的な運用という工程があります。
では、本当に効く採用動画とはどういうものか
3つの理由を踏まえると、効果的な採用動画の輪郭が見えてきます。
なぜ「ちゃんとした会社」に頼むべきか
ここ数年、映像制作のフリーランスクリエイターが急増しました。単価が安く、柔軟に対応してくれるという理由で選ばれることも多い。ただ、トラブルの事例も増えています。納品が遅れる、途中で連絡が取れなくなる、求めていたクオリティと大きく異なる——こうした経験をした企業が、「やはりちゃんとした会社に頼むべきだった」と戻ってくることがあります。
これはフリーランス個人の問題というより、形態としてのリスクです。法人としての責任、長期継続の実績、担当者が変わっても引き継げる体制。採用動画は、一度作って終わりではなく、継続的に更新・発信していくものです。だからこそ、長く付き合える制作会社を選ぶことが重要になります。
当社は2008年の創業以来、ブライダル映像から企業動画・採用動画まで幅広く手がけてきました。「映像が綺麗」と言っていただくことは多いですが、それだけでは採用効果につながらないことも知っています。だから今、採用動画×マーケティング×継続運用という形で、映像を「結果につながる資産」にするご支援をしています。